2019年11月10日日曜日

コンサート2つ観賞(オルガンとコラール、ルネサンス・ポリフォニー)

演奏告知だけでなく、コンサートで聴いたことも記そうと思います。

本日はコンサート2つ鑑賞。
ミーントーンのオルガンと賛美歌、グレゴリオ聖歌とルネサンスのポリフォニー、それぞれ色々勉強になったし、とても身体に良かった。

オルガンのコンサートでは、1曲自分でも一部を弾いたことがあるコラール変奏曲があって、オルガンから長く離れているけど、鍵盤は自分の原点だなぁと懐かしかった。
奏者のうち半分くらいが知り合い。
あと、熱心なゼミ学生くんが来てくれた。

神港教会のガルニエを聴くのは実は初めてだったけど、松蔭の長く密度がある響きに対して、短めで密度が薄いと音がより明晰で、HauptとRückの位置の違いがとてもよく聞き分けられて、面白かった。
時間の関係で、後のオルガン見学ができなかったのが残念(泣)。
次回はぜひ!

特にオケゲムのフランス式ラテン語だけでなくフランスの様式感は、時代こそ違ってもMDに役に立つと痛感した。
テオルボの通奏低音もかなりイタリア式になっていたので、見直す。
そして、考えてみれば、片やプロテスタントのカルヴァン派やルター派、片やフランスのカトリックという、2つの音楽の違いも、地域や時代は違うけど感じた。
オケゲムが好きなのと知り合いが何人も歌うので、これも初めて聴きに行ったフォンス・フローリスwestの発表会では、オケゲムは中世をブラッシュアップしたんだなぁと思いながら《ミサ・ロム・アルメ》の〈クレド〉以外を、2団体が2曲ずつ歌って、その性格の違いを楽しんだ。

他にちりばめられていたグレゴリオ聖歌もステキだったけど、やはり全編フランス式発音のラテン語で、発音の違いももちろんだけど、とても滑らかでエレガントなフレーズ感が印象的で、オケゲムのフレーズの長さも相まってか、とても気持ち良かった。
今やっているフランス古典のアンサンブルにも活かせることが多いし、学ぶべきものがたくさんあると思った。

この講座にも参加したいとずっと思ってはいるけど、うまく歌えるかとか、歌うための身体のコンディションを保てるかとか、そうするためのメンタルの色んなことを考えると、なかなか踏み出せない…。
次のシャルパンティエも大好きだけど。

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