2011年5月21日土曜日

前田りり子氏,トラヴェルソレッスン(5/21)

トラヴェルソのためにフランスものをヴォイス・フルートで演奏することが多くなっているので,いつかトラヴェルソのレッスンを受けなければと思いながら早や10年,ようやくレッスンを受けることができました!

講師の前田りり子さんとはオランダにいた時にお目にかかってレッスンを受けることもできたのですがそのままになって,その後帰国されてBCJなどで演奏する時にお目にかかり,お話させていただくようになりました。

そして「リコーダーも良いけどトラヴェルソも良いですよ〜」とのお誘いを受けておりましたが,リコーダーの方もある程度固めてないといけない時期があってそれもようやく一段落したので,時期を見計らってレッスンを受けました(5月21日,Roots管楽器[大阪市])。


一言で言うと,目からうろこの連続でした!

アウロスの白を持っていって,まずは「組み立てましょう」ということでしたけど,組み立て方というか各管の向きがそもそもきちんとあることを知りましたが,当然構えと連動していました。

その構えも,足の開き,顔の向き,笛の高さ,左の手のひらを開いた時の向き,右手の高さ,スペースを作ること,などなど色々あってなかなかしっかり把握できませんでしたが,トラヴェルソの奏者の方がいつも見栄を切るように構えられるなぁと思っていた理由がよくわかりました。型は大事です。

そして,第1回目なので頭部管だけで練習するのかと思ったら,運指は一応知っていたこともあって何といきなり音階練習2オクターヴ。2オクターヴ目がなかなか出ない。すると,裏声を出しているように,高い音はそれよりも高い音を上から出しているように,とのこと。すると出ます!

これは,普段自分が合唱の指導をしている時に言っていることと全く同じ!なのに楽器を吹く段になるとできない,と言うその前の週のレッスンでも感じたことを再度感じました(汗)。

そして,1つの音でメッサ・ディ・ヴォーチェの練習。音量を変えても息を1点にしっかり集めるのが思ったより難しいし,強弱の幅をブレずに大きく取るのがまだまだ。リコーダーと違って息を集めるところがブレなくするには練習が必要。手の甲に当てて比較してみると,りり子さんはまったくブレずにさずがです。結局は腹式呼吸。

その後,何とボワモルティエのデュエット作品22のある曲を吹くことに。楽譜を持っていなかったので,りり子さんのS.P.E.S.のファクシミリを見ながらだけど,当然フレンチ・クレフで,ヴォイス・フルートを吹く時には少し読み替えていてそのクセがついているので,指がなかなか付いていかなくて,音と指を一致させるのに四苦八苦。あとはまだ運指に慣れていないのでなかなかフレーズが吹けずに苦労しましたし,指に気を取られると今度は高い音が出ないという有様。

何度か繰り返すと「イネガルで」という指示。先生!第1回目のレッスン内容ではありません(笑),などと冗談めかして言っていたら,毎週レッスンできるわけではないし,できるところまでやった方がいいですよねとのこと。イネガルはリコーダーではよくやってるものの,トラヴェルソは運指と音出しがまだまだなので四苦八苦。これはとてもできたとは言えないものでした(汗)。

その中で,フォーク・フィンガリングでは空けている穴から音が出ていることを意識することや,フレーズでのメッサ・ディ・ヴォーチェのやり方など,なるほど〜!とリコーダーでも意識すると良いことを学びました。

という感じで,あっという間に1時間終了。

何よりも歌うこととより近い感じがしましたし,リコーダーを吹く時にもとても役に立ちそうなことをたくさん学びました。

夏もレッスンを受ける予定です。

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