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名古屋バロック音楽協会第115回例会に出席して,バロック音楽演奏の研究成果の発表を2つ行い,合計18組の様々な編成による主にバロック音楽の発表を聴き,多くの人と交流を持つことができました。
発表の一つ目は歌とヴィオラ・ダ・ガンバとともにテオルボで,昨年記念年のジュリオ・カッチーニの《新しい音楽と新しい書法》(フィレンツェ,1614)より
〈愛の神よ 何を待っているのですか〉
〈愛は私に翼を与える〉
の通奏低音を,二つ目はバロック・ギターのソロでメキシコで発見されたサンティアゴ・デ・ムルシアの《サルディバル写本第4》(1732頃)から
〈騎士〉
〈Aのためのもう1つのカナリオス〉
を演奏しました。
後者は不思議な拍子で始まり,一見(一聴)するとかなりの変拍子に聞こえます(演奏する人間が斉所そう理解していました)。
その他に,今回は合唱と独唱など歌が多く,様々な編成で演奏されました。
楽器としては,リコーダー,ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ・ダ・ガンバ,リュート,チェンバロ,19世紀ギターが演奏されました。
作曲家としては,バロック定番のバッハ,ヘンデル,テレマンが複数ありましたが,その他にルネサンス期のピエール・ド・ラ・リューからロマン派のフレデリック・ショパンに至るまで演奏されました。
今回も出場者とともに聴衆の数も多くて立ち見が出るほどの盛況でした。